フランスでアフリカ？！
３年程前に仕事でフランスに行った際、
フリーマーケットで購入したものです。
アフリカ製らしのですが・・・出所はさだかでは
ありません。
フランスでは若者の間でフランス語と英語を交えながら
話すことから、母国語の乱れが問題視されていました。
（今の日本語と同じですね。）
この事に危機感を覚えた政府が、外来語の使用を控えるよう
国民に訴えました。
このスツールを購入する際も、こちらが英語で話しかけても、
相手はフランス語でしか返してくれないのです。
（完璧にこちらが話す英語を理解しているのに・・・。）
あれは、彼の交渉テクニックだったのかは分かりませんが、
とにかく苦労しました。
その時、助けてくれたのが、たまたま隣で絵画のブースを
出していた、日本人アーティストのミコさん。
東京で会社の経営をしていた彼女は、周りから見れば間違いなく
成功者の一人だったでしょう。
会社は順調、子供と旦那さんとの関係も問題は無かったようです。
しかし、ある日すべてを日本に置いて、単身渡仏を決意しました。
昔からの夢であった絵描きになるために、言葉も分からない土地で
一人戦ってきた彼女。
半年で貯金を使い果たし、食べるものも無い日々が続いたようです。
そんなギリギリの生活もなんとか乗り越え、自分の作品も順調に
売れはじめたある日、隣のブースでなにやら困っている日本人を見かけ、
昔の自分を思い出したらしく、声をかけてくれたのです。
帰国後も彼女とはメールでお互いの近況を報告していましたが、
少ししてから彼女から、ギャラリーでの展示が決まったと報告を
受けたときは自分のことのように嬉かった事を覚えています。
こんな彼女との思い出が詰まった、このスツールは今でも僕の特別な
アイテムなのは言うまでもない。
Sacraホームページはこちらから
無料カタログ請求はこちらから
