みんなの色

 何かをデザインする上で必ずぶつかる壁・・・その一つが色です。
シザーケースで使用する革、このすべての色を自社で調合しているのですが・・・
とても大変です。一色の為に何回も微妙なトーンの違いでサンプル色をつくり、
メンバー全員で何時間も討論し合うのです。
これがなかなか決まらない
それもその筈、人それぞれ色の好みが違うのだから。
幸運な事に僕らは色の好みが近いので、最終的には決まるのですが。
もし大きく色の感覚が違う人間がメンバーだったらと思うと・・・ぞっとします
この色の感覚について常に疑問に思う事が、
自分が見ている色と他人が見ている色は果たして同じなのだろうか?
人それぞれ性格に違いがあるように、色の見え方にも個性があるのではないか?
こんなことを考えていると、最終的には自分の色の感覚を信じるしかないに行きついてしまうのです。






 
                ムラサキシジミ                                 
    みんなにはどんな青に見えているのでしょう?
  

                                 
(うんちく)

色とは、視覚を通して感じられる感覚の一種で、「形」や「奥行き」のような空間の物理的な性質ではない。
色の感覚は視界内の物の表面などが発する電磁放射の量や種類で変化していることが多い。
つまり、目に入る光(可視光線)の波長と結びついているらしいのです。
ある者が視覚を通して受け取る光の波長が変化すると、
それに伴って変化する視覚経験の内容が色である、と言うことらしいのですが・・・
難しいですね。
色感覚については分かっていないことが多いらしく、まだまだ研究段階だそうです。